京都丹波栗の会では、無農薬による栗栽培を目指しています。
こまめに収穫してイガも処理することで、激しい虫害は回避できます。
また、クリシギゾウムシは氷蔵処理を、モモノゴマダラノメイガは防我灯を利用しています。
しかし、幹を加害するカミキリ(主にミヤマカミキリ)についてはガットサイドなどの農薬を使うことがあります。
針金で幹にあいた穴を付く方法も有効ですが、限界があります。
そこで、カミキリを捕獲する方法と、ウレタン被覆を試しています。
【カミキリの捕獲】
早朝に、イガが落ちない程度に木を揺することで、落下した成虫が捕獲できます。
また、ライトトラップでも捕獲できます。捕獲したカミキリは、大きければ販売もできるので標本にしています。


【ウレタン被覆:美山での結果】
ウレタン被覆は、バネ式ストッパーを用いて実施しました。
カミキリの活動期間は6月~8月頃なので、4月中旬に被覆しました。
7月下旬、カミキリが捕獲されなくなったので、ウレタンを外しました。
実験は、京都府南丹市美山と京丹波町本庄の2箇所で行いました。
美山では、90本の栗樹のうち、比較的太い栗樹37本に被覆しました。
(昨年、20本ほどがカミキリの被害を受け、8本が枯れた栗園です)
ウレタン被覆した栗樹37本は、カミキリの被害を受けませんでした。
被覆しなかった栗樹53本は幹が細かったのですが、1本がカミキリの被害を受けました。
37本のうち、10本ほどは、すでにカミキリの被害を受けており、うち2本からカミキリが脱出しました。
ウレタン被覆によって深刻な問題は発生しませんでしたが、白いカビが蔓延した栗樹が3本、蟻が巣を作っていた栗樹が5本ありました。
【ウレタン被覆:本庄での結果】
本庄の試験地では、栗樹32本に対して、ランダムに8本選び、ウレタン被覆しました。
(昨年、10本ほどがカミキリ被害を受けた試験園です)
ウレタン被覆した栗樹は、カミキリの被害を受けませんでした。
被覆しなかった栗樹24本のうち、5本が、カミキリの被害を受けました。
白いカビが蔓延した栗樹が1本、蟻が巣を作っていた栗樹が4本ありました。
【総合考察】
写真1枚目(ウレタンの被覆法)
写真2枚目(ウレタン被覆によって白いカビが蔓延した栗樹)
写真3枚目(ウレタン被覆によって蟻が巣を作った栗樹)
写真4枚目と5枚目(ウレタンを食い破ってカミキリが脱出した)
写真6枚目(ウレタンを被覆しなかった栗樹の被害)
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