延喜式などの古文書では「丹波栗は鶏の卵ほど大きいが、他所で同じ栗を栽培しても丹波には及ばない」と紹介されています。このため、京都産は大嘗祭にも献上されてきました。
これは、丹波地方が「京の都」に近く、栗を朝廷や社寺仏閣に献上するため、常に新しい技術を取り入れ、品質を向上させてきたからです。
気温が低い夜間は、呼吸によるデンプン消費が抑えられます。
このため、大きくて美味しい栗が実るのです。
延喜式などの古文書では「丹波栗は鶏の卵ほど大きいが、他所で同じ栗を栽培しても丹波には及ばない」と紹介されています。特に、京都産は大嘗祭にも献上されてきました。
できるだけ農薬を使わずに栽培し、収穫した栗は、氷蔵庫などで冷やして無農薬で虫を駆除するだけでなく、糖度も上げて美味しくしています。
本場ヨーロッパの人がビックリする味と大きさを兼ね備えた商品です。
ポン菓子機を応用したポン栗機で焼くと、とても美味しくて食べやすい焼栗になります。
元京都府職員が作成した栗の講演資料
2023年7月6日
京都府の若手林務職員研修で使われた資料が、森林技術センターに放置されていました。中身を見て愕然としました。 最初は、ネットにある情報(栗の歴史、世界の栗、栗の生産量、丹波栗の話)、誰でも、いつでも入手できる情報を、公務員を集めた研修会で話す必要はありません。経営指標として「米は10aあたり9,911円のマイナスだが、栗は369,230円のプラスになる」と書いてあります。栗は、最盛期には10aあたり40万円の収入になるでしょうが、本格的に収穫できるまに4年は必要です。そもそも、水田を栗園にするためには工事費が10aあたり数十万円は必要です。丹波栗の栽培体系は、1982年に発刊された「クリ栽培のてびき」からの引用です。農薬を多用する内容で、今の時代にはそぐいません。次に、栗の価格が示されています。京のブランド産品として売られた丹波栗は3,8トンで、売り上げが717万円とあります。1kgあたり価格は1,887円にしかなってません。氷蔵処理した栗なら1kgあたり3千円以上で売れます。「丹波くりは高い」と書いておきながら、その価格は、早生は500~700円/kg、中生は700~1,200円/kgとしており、これでは10aあたり20万円以下になってしまいます。食味の順位が示されていますが、良食味の「ぽろたん」がないのは、JAが、腐敗果との区別が難しい「ぽろたん」を嫌うからでしょう。そもそも、丹沢のような良食味の品種を石鎚の下にしており、デタラメです。最後は「休耕田のくり園化」として7ページも割いています。休耕田に栗を植えるメリットは「剪定などの作業が容易で安全だ」としていますが、デメリットは多く、1mは掘る必要があり経費がかかる、耕板を壊すので水田に戻せなくなる、周辺農地の獣害を助長する、周辺農地の日照条件が悪くなります。由良川沿いの休耕田に植えられた栗は育っておらず、アカメガシワなどが生い茂る原野になっています。「適地」を「敵地」と書いていたり、とにかく酷い資料です。こんな資料を作る職員がいることだけでなく、こんな話を、若手職員研修で聞かせるのが京都府組織であることを知って、京都丹波栗の会員は、大変に驚きました。 丹波くりを知る
丹波地方では、栗の大きさコンテストが開催され、「味」よりも「大きさ」にこだわってきました。
また、収穫した栗は、ガスで燻蒸して虫を駆除してきました。しかし、栗は食べ物ですから、「味」と「安全」を重視しないと、消費者離れが起こります。
そこで、京都丹波栗の会は、「ぽろたん」などの美味しくて皮が剥けやすい品種に着目しました。
私達は、氷蔵した美味しい栗を、焼栗やマロングラッセなどに加工して消費者に届けます。
そのために、日本だけでなく、世界から学び、最新技術を取り入れます。
ヨーロッパで開催されている「栗と薪」「栗とワイン」のイベントの開催にもチャレンジします。