栗は接木で苗を養成します。低い位置で接ぐと、接木部に溜まった水が凍って凍害を受けるため、50cmほどの高さで接木します。接木部位を土中にできれば凍害を受けにくいし、ジョイント栽培(低い位置で苗を曲げる栽培法)も容易になります。そこで、実への接木に挑戦し、幼根に接ぐ方法をほぼ確立しました。この動画をYoutubeにアップして世界の栗関係者に紹介したら、大きな反響を呼び、いろんな苗木養成法の情報が集まりました。
幼根ではなく、胚軸(幼根が成長してできた根)に接いでみたところ、成功しました。この方法だと直根があるので苗の生長が早いかもしれません。
「栗から出た芽を穂木につなぐと、穂木から根が生える」との情報も得ました。これに成功すれば挿木になります。挿木苗なら、栗は凍害を受けずにすむかもしれません。また、ジョイント栽培が容易になるかもしれません。京都丹波栗の会は、世界から情報を集め、新しいことにチャレンジしています。